さすが日常的にマンガを描いている出展者の目は確かで、驚かされます。ナンセンスカートゥーンとして成立している2作品が1位2位を占めたのは、それを着想する事の難しさをよくわかっているからでしょう。独創力の高かった昨年の辻下さんの一位作品は、今年より3人投票が少なかったのに10票集めていました。今年はナンセンスカートゥーンのモチーフをフェイクの視点から見直すことで、ギャグカートゥーンに風刺の味わいを持たせています。小河原さんの作品は、来場者が選んだのは劉暁波で、出展者が選んだのはエリザベス女王でした。来場者は実際のドラマを思い出して感動し、出展者は冷静に絵画としての美しさに加えて解り易さ（絵落ち）を選んだのだと思います。創作者にはひとりひとりに価値があり、順位をつけたり、ましてや同僚を評価することにためらいを感じるのは当然で、皆様にご無理を強いていること申し訳なく思っております。全体の作品の質の向上のために、ご理解とご協力をいただき感謝いたします。 

用紙に書かれていたコメントを列挙します。 
〇それぞれによいところがあって、それぞれに生かされているので、上記選考が可能であった・・・と申すモノは・・・実はフェイク選考‘’ 
〇ユーモアをとりました。マンガはやっぱり思わずニヤリ、吹き出してしまうところが魅力ですので・・・ 
〇やはり課題がムズカシイ、これだ！と言う作品が少なかった様に思います。 
〇おつかれさまです！みんなおもしろいです！ 
〇選ぶの苦労です 
〇まんが自体が「フェイク」でもあり、テーマとしては逆に平凡になったような気がする。普通に見たらそれぞれに面白い。中でも上記3氏は素材の面白さで光った。 

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