第43回日本漫画2012展会場風景
昨年の3・11大惨事から1年5ヶ月が経ちましたが、黙認が大事故につながるのだと思い知らされた私達の意識の変化がうかがい知れるような充実した漫画展でした。 政治家は大事故の後、明確な改善の道を示しえず、山積する社会・政治・経済の問題もいっこうに解決の兆しは見えず、誰もが閉塞感に息苦しさを感じている今年、漫画家ならではのユーモラスな提案で、いっときでも、爽快感を味わっていただこうと、テーマを「大楽観論―これで日本もだいじょうぶ―」にいたしました。描かれたのは、ちっともだいじょうぶでない為政者たちへの風刺であったことは、言うまでもありませんが、見てくださった観客の皆様がまずユーモラスな表現や意表をつくアイディアに笑い、暗い気持ちにならずに会場を後にできたことは、私達の高等技術の達成と喜んでいいと思います。 出展者57名、作品数100点でした。